症状別にくわしく知っておきたい!

認知症の本人の世界に入って共感する

 

認知症の介護で悩みのタネになるのはさまざまな周辺症状です。

 

徘徊、物盗られ妄想、金銭執着など・・・

 

それらの症状は認知症を患っていない私たちにとっては理解することが難しく、困る場面も多くあるでしょう。

 

そのようなとき、共通の対応策が「共感すること」です。

 

私たちは誰でも独自の世界をもっている

 

私たちは誰でも自分だけの世界をもち、その中で生きています。

 

家族と一緒に過ごす時も、友達と一緒に旅行などをしている時もです。

 

なぜなら、たとえ、

 

同じ空間で、同じ物を食べて、同じ光景を眺めても、受け止め方は人それぞれだからです。

 

ですから、まず・・

 

認知症にかかわらず、自分以外の他人とは家族であっても同じ世界で生きてはいない。

 

このことを出発点にしてみましょう。

 

そうすることで、「共感」という対応がしやすくなります。

 

認知症になると独自の世界観が表にでる

 

普段、私たちは独自の世界で生きていますが、違う世界で生きている他人とうまくやっていけるのはなぜでしょうか?

 

それは「協調する」ことができるからです。

 

協調とは少々わからない疑問点があっても相手に合わせて足並みをそろえることです。

 

この「協調する」という作業も脳が指令を出し、自分勝手な思いを制御させています。

 

しかし、認知症になると脳が壊れてしまうために、協調性の制御は外れてしまいます。

 

そうなると、どうなるでしょうか?

 

自分の世界がすべてになります。

 

 

ですから・・

 

「ご飯を食べていない」

 

という自分の世界の中に、

 

他の人の「ご飯はもう食べたでしょ」という意見は入っていきません。

 

 

どうすればよいでしょうか?

 

 

本人の世界に入ってみる

 

本人はかたくなに「ご飯を食べてない」という世界の中にいます。

 

ならば、こちら側からその世界に入ってあげましょう。

 

そして、本人の世界の中で共感してあげるのです。

 

 

 

 

 

今日の夕飯はまだなの?


 

 

 

 

 

ああ!ごめんねー!もう8時になってるね〜


 

 

 

 

 

そうよ〜もう8時よ〜〜


 

 

 

 

このように、本人の世界に入っていき共感してあげましょう。

 

そうすることで、本人は落ち着くことができます。

 

 

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あくまでも客観的に

 

本人の世界に入って、共感する対応は認知症の介護でとても効果的な方法です。

 

しかし、あくまでも客観的に自分を見つめながら対応しましょう。

 

つまり、本人の世界に飛び込んでしまうのではなく、

 

片方の足は本人の世界へ、もう片方の足は自分自身の世界に置いておきます。

 

そうすることで、両方の世界を眺めることができ、冷静にその場に適した対応をすることができます。

 

自分ならどう思うか?

 

自分の世界と他人の世界はちがうという基本を知っていることでコミュニケーションはグンと楽になります。

 

それは認知症の人が相手でも同じこと。

 

ただ、認知症という病気が邪魔をして、元気だった頃のようにこちらに歩みよってくれないだけです。

 

ならば、こちら側から本人の世界に入れば、怒らせることを防ぎ、コミュニケーションをとることは可能です。

 

本人の世界に入ったとき、自分ならどう思うか?を視点に考えてあげましょう。

 

ご飯を食べた記憶がまったくないのに、

 

「もう食べたでしょ」

 

と言われたら、あなたも腹が立つはずです。

 

そのようなとき、自分なら相手にどう対応してほしいのか?

 

認知症の介護とはこのように一歩も二歩も相手の世界に入っていくことがコツなのです。