症状別にくわしく知っておきたい!

症状のあらわれ方は中核症状と周辺症状の2つ

 

認知症の症状のあらわれ方は大きく分けて2つあります。

 

■中核症状

 

■周辺症状

 

認知症の症状は本人の健康状態や性格、生活環境、どのような介護を受けているのか?で大きく変わってきます。

 

しかし、症状には共通点があり、そのことを知っておくことは介護をしていく上でとても大切です。

 

誰にでも発症する「中核症状」

 

中核症状の軸になる症状が物忘れです。

 

この物忘れのことを医学的には記憶障害と呼びます。

 

一般的に記憶障害がなければ認知症と診断されることはありません。

 

つまり、リンゴでいうと種の入った芯があり、その芯があって初めて周りの果肉ができますよね。

 

認知症をこのリンゴにたとえると、種の入った芯が記憶障害という中核で、周りの果肉がそれによってあらわれる症状ということになります。

 

中核症状は記憶障害を軸にして、見当識障害、言語障害、実行機能障害などがあらわれてきます。

 

中核症状
記憶障害

■物忘れ
何回も同じことを聞いてくる
食事をしたことを忘れる

見当識障害

■時間と場所と人物の見当がつかない
(時間)何月何日なのか、季節がいつなのかわからない
(空間)慣れた道で迷ってしまう
(人物)家族のことがわからなくなる

言語障害

■言葉が出なくなる
自分の伝えたいことが言えない
相手の言っていることが理解できない

実行機能障害

■物事の計画や段取りができない
料理の手順を忘れてしまう
洗濯の手順を忘れてしまう

 

これらの症状は認知症を発症すると、度合いの違いはありますが必ずおきる症状という意味で中核症状と呼ばれています。

 

一般的に認知症はゆっくりと進行していくため、症状が軽い時に出やすいものと、悪化した時に出やすいものがあります。

 

人それぞれ症状が違う「周辺症状」

 

中核症状が誰にでもおこる症状に対して、周辺症状のあらわれ方は人それぞれです。

 

周辺症状

うつ状態

被害妄想

眠れない

徘徊

異食

暴言・暴力

せん妄

幻覚・錯覚

不潔行為

独語

性行動異常

盗み

 

これら個々の症状は、どれが軽いとか重いとかはありません。

 

いくら非常に困る周辺症状があらわれたとしても認知症が悪化しているとはいえないのです。

 

なぜかといえば、これらの周辺症状は中核症状が元となっておこりますが、その捉え方はすべての人が同じではありません。

 

つまり、認知症の進行に関係なく、人によって今までの生き方、性格、生活環境、健康状態、介護のされ方が反映されるため、症状が違ってくるのです。

 

このことは周辺症状の対応策を考えていく上でとても大切なことです。