症状別にくわしく知っておきたい!

治るタイプの認知症

 

認知症のことをくわしく学ぶことは私たちが思っている以上に重要なことです。

 

なぜなら、認知症はさまざまな病気が原因で起きている症状だということを知っておくことはまさに運命の分かれ道だからです。

 

もしも認知症をひとくくりのものとして考えてしまっていたら、治る見込みのある認知症を見逃してしまうことに。

 

そうならないためにも、治るタイプの原因疾患を知識として入れておきましょう。

 

正常圧水頭症(せいじょうあつすいとうしょう)

 

正常圧水頭症は、脳脊髄液が脳室内で増えすぎたために内側から圧迫して認知症をおこす病気です。

 

脳脊髄液とは脳の周りや脊髄の周りにあり、外部の衝撃から守ってくれる役目をしているものです。

 

この脳脊髄液は脳室という部屋にためられるのですが、なんらかの原因で脳脊髄液が増えすぎてしまうことがあるのです。

 

そのため、以下のような認知症の症状があらわれます。

 

【正常圧水頭症の症状】

 

■歩行障害

 

■認知障害

 

■尿失禁

 

このようにアルツハイマー型と同じ認知障害に加えて、とくに歩行障害がおこるのが特徴です。

 

【治療方法】

 

治療方法は溜まりすぎてしまった脳脊髄液を抜く手術が行われ、約1時間程度で終了します。

 

【受診する科】

 

神経内科、脳神経外科

 

 

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慢性硬膜下血腫(まんせいこうまくかけっしゅ)

 

慢性硬膜下血腫は、頭をぶつけたときに、頭蓋骨の内側に血液と脳脊髄液の塊ができてしまう病気です。

 

その塊が脳内を圧迫することで認知症の症状をおこします。

 

この病気がやっかいなのは、軽くぶつけただけでも発症してしまうことと、ぶつけた直後には何の異常もみられないこと。

 

そのため、ぶつけた本人も忘れてしまうことがあります。

 

以下のような認知症の症状があらわれます。

 

【慢性硬膜下血腫の症状】

 

■頭痛

 

■認知障害

 

■手足のマヒ

 

■吐き気

 

このように認知障害に加えて、頭痛、手足のマヒや吐き気がおこります。

 

【治療方法】

 

頭をぶつけたときにできてしまった塊を手術で取り除きます。

 

【受診する科】

 

神経内科、脳神経外科

 

年のせいにして放置しない

 

どのタイプの認知症にもいえることですが、症状が出始めたときに「年のせい」だと放置してはいけません。

 

正常圧水頭症や慢性硬膜下血腫のように、手術を行えば改善できるタイプもあるからです。

 

それには、やはり認知症のことをしっかりと知っておくことでしょう。

 

そして、本人だけでなく、周りの家族が状態に気づき、早めの治療をスタートさせることが大切なのです。