症状別にくわしく知っておきたい!

2.レビー小体型

 

レビー小体型は日本人医師の小坂憲司氏が世界に報告した病気です。

 

それまでは、アルツハイマー型や血管性型と診断されてきたタイプも、じつは認知症の20%を占めるレビー小体型ではないか?ということがわかってきました。

 

レビー小体とは何か?

 

レビー小体とは脳の神経細胞の中にあらわれる異常なタンパク質の塊のことです。

 

このレビー小体が大脳に広くあらわれることにより神経細胞を攻撃し殺してしまうことで認知症の症状がおこります。

 

レビー小体型は近年になって注目されてきた病気ですが、現在、その症例数は血管性型を上回るほど増えてきました。

 

レビー小体型の特徴

 

レビー小体型は通常型純粋型に分かれます。

 

通常型

70才くらいの高齢者が多い
初期はアルツハイマーの病変である物忘れが起こる
■ハッキリとした幻覚が見える
手足の震えなどのパーキンソン症状は14%と低い
■初期の頃は自分の状態を自覚していることが多い
■進行すると筋肉がこわばったりするなどの神経症状が出る
■血圧の調節障害

純粋型

40才以下の若年で発症することがある
手の震えなどのパーキンソン症状が80%と高い
■なだらかに進行する
■ハッキリとした幻覚が見える
■被害妄想がおきやすい
■人格は保たれやすい

 

 

このようにレビー小体型認知症は通常型と純粋型に分かれていて、それぞれに特徴をもっています。

 

まず、2つのタイプの大きな違いは発症時期。

 

通常型が高齢期に対して、純粋型は40才以下の若い時期にもおこります。

 

また、手の震えなどのパーキンソン症状の発症率は通常型は低く、純粋型は高めです。

 

治療には注意が必要

 

このように、レビー小体型といってもタイプが変われば、投薬の種類、また量の微妙なさじ加減が必要となってきます。

 

そのため、経験のある認知症の専門医に診てもらわなければいけません。

 

レビー小体型は通常型の方が多く、やっかいなのはアルツハイマーと同じ病変がおこるということです。

 

つまり、アルツハイマー型と診断されて、レビー小体型が見逃されてしまうことがあるのです。

 

そのような誤診を受けないためにも認知症の専門医を受診することが重要です。

 

 

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身体的な対応策

 

通常型は血圧の調節障害により起立性低血圧などをおこすことがあります。

 

その対応策として医療用の※弾性ストッキングを履くことで、足全体を圧迫し下肢の静脈の血流を良くする方法があります。

 

※【弾性ストッキングとは】

 

特殊な編み方で作られているストッキング。

 

足全体を圧迫し続けることで血流を良くし、むくみなどを改善する。

 

医療用を選ぶのがベスト。

 

また転倒に対する予防策として・・

 

■生活する場の段差をなくす

 

■夜間は足元を照らすライトをつけておく

 

■※離床マットなどを利用して排泄などに付き添うようにする

 

※【離床マットとは】

 

離床マットとはベッドのマットレスの上や、ベッドの足元などに置いておくセンサー付きのマットのこと。

 

ベッドの柵や、枕、トイレなどに使える種類もあり、患者に動きがあった場合、介護者に知らせてくれる。

 

心理的な対応策

 

レビー小体型の周辺症状の特徴として幻覚と錯覚があります。

 

幻覚とは存在しない人物がハッキリと目の前に見える、錯覚とはタンスなどが人に見えるなど。

 

このような症状があらわれたら誰でも恐怖感でいっぱいになります。

 

そのうえ、認知機能は保たれている傾向があるので、被害妄想やうつ症状があらわれることも。

 

家族の対応も非常に繊細な配慮が求められるようになります。

 

■本人の身になって気持ちを支える

 

■段差をなくす、明かりをつけるなどの環境整備をできるだけ整えてあげる

 

このように心理的に不安定になりやすい本人の心に寄り添う気持ちが大切です。

 

レビー小体型のこれから

 

レビー小体型は発見されてまだ新しいタイプの認知症です。

 

まずは頼れる専門医に診てもらうこと。

 

そして・・

 

日々の様子を細かく記録して医師に伝え、薬の量の調整してもらう

 

このようにして、医師と連携して適した治療をしていくことが大切です。

 

       

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