症状別にくわしく知っておきたい!

1.アルツハイマー型

 

認知症の原因となる病気で一番多いのがアルツハイマー型です。

 

以前、日本ではアルツハイマー型は少ないタイプであり、ほとんどが血管性型といわれてきました。

 

しかし、この30年ほどの間に血管性型が減り、アルツハイマー型が増え、現在では原因となる病気の半分を占めるまでになりました。

 

その原因として、食事内容の変化が考えられます。

 

日本の食事内容は戦前とはガラリと変わり、肉食がグッと増えた食生活に変わりました。

 

食事は体を作る基本。

 

洋食中心の食事は昔と今の日本人の体質を大きく変えてしまったのかもしれません。

 

神経細胞が減り、脳が縮んでしまう

 

アルツハイマー型は、1906年、ドイツのアルツハイマー教授によって発見されました。

 

誰でも高齢になると老化によって脳の神経細胞が減少し、脳が縮んでいきます。

 

しかし、アルツハイマー型になると、その速度が急激に進行していき、認知症の症状がでます。

 

通常の老人の脳と比べて、アルツハイマー型になると、アミロイドという異常なタンパクの塊(シミにみえるため老人斑とよばれている)ができたり 、タウたんぱくと呼ばれる異常なたんぱくが正常な神経細胞を減らす原因を作ります。

 

これらの異常タンパクを脳内に貯まらないようにすること、もしもあらわれた場合はすみやかに除去すること。

 

このことができればアルツハイマー型は克服できるのですが、今の医学ではもう一歩のところで足踏み状態になっているのが現状です。

 

またなぜ、このようなタンパクの変化がおきてしまうのか、その原因についてまだハッキリと解明されていません。

 

 

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アルツハイマー型の経過

 

発症はまれに40才からおこることもありますが、一般的には65才以上がもっとも多い病気です。

 

自然な平均経過は約8年。

 

以下のような進行をたどるのが一般的です。

 

アルツハイマー型の進行
  レベル 症状 支障きたす生活内容
初期

健忘期
(軽度)

ひどい物忘れ

月日を誤る、
理解力、自発力低下

中期

見当識障害期
(中等度)

日時、季節感、
場所がわからない

迷子になる、
幻の家に帰りたがる

後期 1

日常生活崩壊期
(やや重度)

失語、失認、
着衣失行

徘徊、独語、
昔の記憶も低下

後期 2

歩行、姿勢障害期
(重度)

言葉を発しなくなる
失禁、歩行困難

寝たきり、
会話が成立しない、
家族の名前わからない

 

アルツハイマー型の発症時期の見極めは難しく、このように進行によって状況が少しずつ悪化していきます。

 

回復、進行を遅らせるために

 

男性よりも女性の方が一般的に長生きであるため、女性の方に多くみられます。

 

アルツハイマー型は初期の段階ならば、進行を遅らせる薬が有効的。

 

また、集団生活や活動に馴染みやすい傾向があり、親しい仲間と過ごすことで症状が安定することがあります。

 

そのため、上手に介護保険を使い、デイサービスやショートステイを利用することはとても効果があるでしょう。

 

たとえば、デイサービスでの仲間同士の脈絡のない会話であっても・・

 

 

 

 

今日のお昼ご飯はおいしかったね〜


 

 

 

 

 

そうね〜今日は良い天気でお日様が気持ちいいわね〜


 

 

 

 

このようにデイサービスの場では成立しない会話でも仲良く楽しそうに語り合っている光景をみることができます。

 

アルツハイマー型だけでなく、すべての認知症患者にとって、不安が一番の大敵。

 

このような仲間同士の触れ合いは不安を減らし、安心感を与えるため、とても効果的です。

 

アルツハイマー型の認知症と上手に付き合っていくためには、家族の支えはもちろんですが、外部のサービスも積極的に利用すると良いでしょう。

 

決して、家族だけで支えようと思わないことが大切です。

 

       

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